From a Corner of Somewhere

ユーラシアを北から南まで旅した記録 日本語と英語で書いてます。 Traveling From the North to the South of Eurasia

異国で外国語を学ぶとき、母国語について思うこと

 2018年5月から11月まで、アイルランドのダブリンにて語学学校に通いながら英語を勉強していました。授業では先生からよく「単語はコロケーションを意識して覚えてね!」と言われていました。コロケーションとは単語同士の自然なつながりのことで、外国語を学ぶ上で必須の知識です。似た様な意味の単語でも、組み合わせによっては不自然に聞こえたり意味を成さなかったりします。例えば、温かい店内から寒風吹き荒ぶ冬の街に出た時に「寒いね」と言うとします。英語ではこれを色々なカタチで表現することができます。

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アイルランド南部の町Corkの郊外
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1週間のフィリピン英語留学は、果たして効果があるのか?

「フィリピンでの短期英語留学が人気です!」というニュースが出てきてからすでに5年ほど経ったであろうか。今も多くの日本人や韓国人がフィリピンに押し寄せている。僕もそれに倣ってゴールデンウィークに1週間だけ英語を勉強してきた。勉強することにはもちろん意味はあると思うが、高い授業料や渡航費を支払い、貴重な1週間の休みを利用して留学することにどれほどの効果があるのか分からない人は多いと思う。この留学の1年後に同じくフィリピンで2ヶ月半、さらに1年後にアイルランドで半年英語を英語を勉強してきたので、そのあたりも踏まえて、学習の効果を考察してみたい。

 

ちなみにフィリピン留学前の僕の英語力は以下のレベルである。

 ・TOEICスコア→800

   ・英会話→一人で海外旅行するには困らない程度には話せる。深い会話はムリ。

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「英語話せないけど海外旅行しても大丈夫?」に対する回答をマジメに考えてみる。

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しばらく更新していませんでしたが、生活も落ち着いてきたので更新を再開しようと思います。

旅行記や旅、英語、本に関する話を書いて行こうと思います。

 

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 僕が大学生だった時に、世界一周をした先輩にこんな質問をしたことがある。

 

「英語話せないんですけど海外旅行しても大丈夫ですか?」

 

 当時の僕は英語をほとんど勉強していなかったが、海外に興味を持ち始めたので聞いてみたのだ。すると先輩は、

 

「まあ多分大丈夫だよ」

 

 と曖昧な答えを返してくれた。

 

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The Baltic Sea and Cognitive Science

The express ALLEGRO left Saint Petersburg station at early morning and arrived at Helsinki, the capital city of Finland, after several hours via coniferous forests area. I’m going to next town, Stockholm by ferry this evening because I’m going back here again after I visited the other Northern European cities. I put my bag in the locker of the central station and went to the downtown. Streets and buildings there look different from and more sophisticated than that of Russia. When we talk about Northern European Countries, we often associate them with how excellent their design of anything is. You can find some designs with playful spirits from the figure of architectures to the arrangement of letters on the signboards. In addition, they make the local’s life more enjoyable.

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No.9 バルト海と認知科学

 早朝にサンクトペテルブルクを出発した急行アレグロ号は、針葉樹が生い茂る森林を抜け、数時間後にフィンランドの首都ヘルシンキに到着した。この街には北欧を周遊した後にもう一度来る予定である。そのため、宿泊せずに夕方発のフェリーで次の街であるストックホルムに行くことにした。中央駅のロッカーに荷物を預け街へ出ると、ロシアとは違った洗練された街並みが広がっていた。北欧は、よくそのデザイン性の高さとともに語られる。建物の形から看板上の文字の配置まで、いたるところにデザイナーの遊び心を発見することができ、それが人々の生活をより楽しいものにしていることがよく分かる。

 

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No.8 Giraffes in Saint Petersburg

When I was a primary school student, I was often confused about Russia and Germany. That was probably because I hardly understood not only the conflict between East and West Germany but also the cold war between USA and the Soviet Union. Therefore I regarded Russia as a “bad and cruel” country because of the wicked impression of the Nazis and socialism. As time goes by and study world history, this misunderstanding had disappeared. However, because we seldom get the information about Russia from TV programs and magazines while staying in Japan, my impression of Russia is still mysterious and the capital city Moscow is the center of mystery. Taking ferry and trains for total 14days from Sakaiminato port, finally I got to there.Different from my expectation, however, the time I got there was the most exciting scene. I put my bag in the youth hostel and went to some famous tourist site, such as Red square and the Kremlin, but hadn’t been thrilled than I had expected. Of course I found some interested things such as Russian style buildings and delicate decorations, I wasn't impressed by them. I have been traveling in many foreign countries as a backpacker and might feel less fascinated by crowded places now. Needless to say, I am one of them who just enjoy foreign cultures and histories and don’t have the right to say such a selfish thing.

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No.8 サンクトペテルブルグのキリン

 小学生の頃、僕はよくロシアとドイツを混同していた。多分、東西ドイツ間の対立と、旧ソ連とアメリカの対立の関係を上手く理解できていなかったからだろう。そんなわけでロシアにはナチス社会主義の悪いイメージから「ひどいことをするわるいやつ」だと思っていた。時が経ち歴史を学ぶに連れてこうした誤った認識は無くなっていったが、日本で生活しているとロシアの情報は中々入ってこないので、ロシアは依然として謎のままであり、首都モスクワは謎の中心地であった。そのモスクワに、フェリーと電車を乗り継いで日本の境港を出発してから14日目にして着いたのだ。しかし、モスクワでの気持ちの高ぶりはここがピークであった。ユースホステルに荷物を置いて、赤の広場クレムリンなど有名な観光地を回ってみたが、思ったほど気持ちは高揚しなかった。 もちろんロシア式の建築や繊細な装飾など、興味をそそられるものはあったが、どこかしっくりとこない。心を捉えてはくれなかった。パックパッカースタイルの旅行は大学生の頃からもう何回もやってきたわけだが、観光客で溢れかえる場所にあまり魅力を感じなくなってしまったのだろうか。もちろん自分も彼らと同じく、各国の文化や歴史を消費する一旅行者なので、そんなことを言う権利はないのだが。

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