From a Corner of Somewhere

ユーラシアを北から南まで旅した記録 日本語と英語で書いてます。 Traveling From the North to the South of Eurasia

日本語

異国で外国語を学ぶとき、母国語について思うこと

2018年5月から11月まで、アイルランドのダブリンにて語学学校に通いながら英語を勉強していました。授業では先生からよく「単語はコロケーションを意識して覚えてね!」と言われていました。コロケーションとは単語同士の自然なつながりのことで、外国語を学…

1週間のフィリピン英語留学は、果たして効果があるのか?

「フィリピンでの短期英語留学が人気です!」というニュースが出てきてからすでに5年ほど経ったであろうか。今も多くの日本人や韓国人がフィリピンに押し寄せている。僕もそれに倣ってゴールデンウィークに1週間だけ英語を勉強してきた。勉強することにはも…

「英語話せないけど海外旅行しても大丈夫?」に対する回答をマジメに考えてみる。

—————————————————————————————————————— しばらく更新していませんでしたが、生活も落ち着いてきたので更新を再開しようと思います。 旅行記や旅、英語、本に関する話を書いて行こうと思います。 —————————————————————————————————————— 僕が大学生だった…

No.9 バルト海と認知科学

早朝にサンクトペテルブルクを出発した急行アレグロ号は、針葉樹が生い茂る森林を抜け、数時間後にフィンランドの首都ヘルシンキに到着した。この街には北欧を周遊した後にもう一度来る予定である。そのため、宿泊せずに夕方発のフェリーで次の街であるスト…

No.8 サンクトペテルブルグのキリン

小学生の頃、僕はよくロシアとドイツを混同していた。多分、東西ドイツ間の対立と、旧ソ連とアメリカの対立の関係を上手く理解できていなかったからだろう。そんなわけでロシアにはナチスと社会主義の悪いイメージから「ひどいことをするわるいやつ」だと思…

No.7 銃・病原菌・鉄、あとショートケーキ。

シベリア鉄道でウラジオストクからモスクワまでいく場合、途中下車しなくても七日間もかかってしまう。さすがに乗りっぱなしはきついのでイルクーツクとオムスクで降車したわけだが、それでも合計七日間列車に乗っていることには変わりない。暇な時間を有効…

No.6 シベリアの大地と偉大なる母

ウラジオストクからハバロフスクまでは、夏の陽光に照らされた日本海の青を眺めることもできたが、それ以降はずっとシベリアの大地が車窓に映し出されていた。町と町の間には白樺の森と草原がひたすらに続く。時折現れる数件の集落を見るたびに、「彼らはこ…

No.5 シベリア鉄道で西へ

ウラジオストクからロシア中央部の大都市イルクーツクへは、シベリア鉄道の三等車に乗って行くことにした。豪華な装飾に彩られている一等車両や4人用のコンパートメントが並んでいる二等車両とは異なり、仕切りのない三等車両ではロシア人の普段の生活を垣間…

No.4 東の果てより

子供の頃、「特命リサーチ200X」というテレビ番組が好きだった。超常現象や怪事件の調査を行い隠されていた謎や未知の世界に迫る、という内容だ。ドラマのように構成された様々な映像に魅了され、日曜8時に僕はテレビの前で毎回ワクワクしながら見ていた。UM…

No.3 明日に向かって振り返る

この船が韓国を中心にして運行しているからなのか、旅客の大半は韓国人だ。また、船内のレストランや売店の商品の多くは韓国系である。まだ日本の領海内を航行しているとはいえ、既に異国に来ているような感じだ。連日移動を繰り返していたこともあり、この…

No.2 道々、寄り道、回り道。

境港のフェリーターミナルには夕暮れ前に到着した。ここから出る船は日本の境港と韓国の東海、そしてロシアのウラジオストクをつないでいる。かつては横浜や新潟、富山からロシアへ向かう定期船もあったが、現在はこの船と、稚内とサハリンをつなぐ夏季限定…

No.1 真っ直ぐな線路と曲がりくねった道

長い休みが取れたらどこへ行こう。一週間あれば、カナリア諸島に生える竜血樹を見に行ける。二週間あれば、インド北部にあるチベット文化圏を周れる。三週間あれば、陸路と航路だけで日本からヨーロッパ大陸最北端まで行ける。四週間あれば…